あきにぃちゃん(園長先生)のつぶやきを覗いてみてください...
あけましておめでとうございます。
1月4日(木)
今日は年末年始を挟んでの、久しぶりの登園です。
今朝はお母さんが職場に行く事を嫌がる園児がいました。「抱っこがいい」「タッチがいい」「やっぱり抱っこがいい」と言い、その都度お母さんもとても丁寧に対応されていました。だけどいよいよタイムリミットです。お仕事に行かなければなりません。
事務室前で、何より早い時間帯でもあったので、後は私がお引き受けをしました。
そういう時に、必ず伝えることがあります。
「園長先生も子どもの時泣いとったよ。」
お母さんと一緒に保育園に来るけどね、急いで帰らすと。だからね、涙が出てくると。
「どうして行くと。なんで行くと!?」って。
大人になったら泣かなくなったけど、小さい時は泣くよね。
だからね泣いていいよ。泣いたらダメ、なんて絶対言わない。
我慢できる時は(我慢)していいけど、我慢できなかったら
お母さんがいい!って言っていいけんね。
大丈夫、大人になったら泣かなくなるから。
まだ子どもだからいっぱい泣いてもいいんだよ。
9月14日(水)
夕方「園長先生!『オオさま ジャンケン』して遊ぼう!!」と年長さん達が言ってきたので、おお、遊ぼうか!と園庭の涼しいところに行って遊びました。
遊んでいると年中さんがやってきました。
「かーてーて!」 「いーいーよ!!」
ところが、まだまだ年中さん。ジャンケンは出来るけれども、タイミングが合わせられない時がありました。遅出しになったり、逆に今度は早かったり…。なかなか難しい様子。
「大丈夫だよ、練習すればすぐ出来るようになるよ。」そう声をかけながら、また遊んでいると…横の方で何やら声が聞こえます。
フト見ると、たまたま横に座った年長さんが「ジャンケンポン、あいこで…」と何度も何度も練習してくれている姿が見えました。出来ない年中さんをほっとけなかったのでしょうか。何度も何度もジャンケンの練習をしてくれていました。
こういう時に思うのです。この子はどういう大人の人になっていくのかなあ、と。とても希望を持って想像している私がいます。そして、こんな風に(やさしく)接してくれた経験を持ったこの年中さんは、将来どんな大人の人になっていくのかなあ、と。
保育という仕事は、幾つになっても「人としてどうあるべきか」を学ぶことが出来、そして未来からも「幸せ」を送ってもらっているなあ、と幾つになっても感じる時があります。
8月12日
先日の事です。
夕方事務室に行ってみると、園児の目に砂が入ったとの事で先生とおばあちゃんが対応をされていました。
私も経験がありますが、あれはとても痛いですよね。先生とおばあちゃんがあの手この手で粘りつよく対応をしていらっしゃいました。
そんな中、私も心配になって見せてもらおうとしたのですが、それがやっぱり嫌だったんだと思います。とても抵抗をされました。
今日書きたかったのはこの後の事なんです.
隣に(この子の)いとこの子が座っていました。この子が私の顔に向かって「フッー!!フッー!!」と強く息を吹きかけてくるのです。何度も何度も。
「いじわるするな!!」
と言いたかったんだと思います。
「違う、ちがうよ」と伝えはしましたが、それよりも、自分より大きな人に向かって立ち向かっていくその姿に胸打たれました。人としてすごいな~と思うのです。そして自分ならばどうかな、と振り返るのです。だから思うのです。
どんな大人になるのかな
そう思うその瞬間に、この仕事をさせてもらっている喜びを感じます。
8月3日(水)
先日より当園・ホームページの「キラキラボックス」と「ひかりキッチン」は、現在リニューアル中です。
今まで以上にひかり保育園の「保育」が見えるように、雰囲気が少しでも伝わるようにと、内容を一新する予定と聞いています。
「楽しい保育」「こどもたち全力保育」「まったり保育」等々…いろんな保育が見えてくるように、感じられるようにと新しく作成します、と伺っています。
どんな一幕が見られるのか、私も楽しみにしています。
8月中旬と聞いていますので、是非また訪ねてみてください!
追伸、暑い夏となりました。
先日、久しぶりに対面式の保育研修会に参加できました!(正確には、スタッフ参加だったのですが…)
オンライン研修も手軽に貴重なお話を伺うことが出来るので、とても有難く思っているのですが、やっぱり対面式に慣れているせいか、勉強への入り方が全然違って感じました。圧倒的に、慣れている対面式の方が勉強しやすかったですね。
そう思いました。
7月12日(火)
先日の夕方、年長さんが中心になって「王様じゃんけん」をして遊んでいました。するとそこに年少さんが3人やってきました。間に割り込む形で入ってくるのですが、年長さんは何も言いません。
よかったね~という思いで見ていましたが、正直すぐに飽きてどこかに行くだろうと思っていました。予想通り二人は途中でどこかに行ってしまいましたが、その中の一人は1時間半以上経っても年長さんに交じって遊んでいました。
よく見ると、たどたどしかったじゃんけんも、スムーズに出来るようになっていたし、じゃんけんのルールも理解出来るようになっていました。
何よりも1時間半以上、年長さんに交じって同じように遊んでいる姿に驚きました。
時々そういう姿を見せる子がいますが、大事な事は「みんなで仲良く遊んでいる」という原体験だと思っています。
その原体験が大人になったある日の「私」に、あの時の意味を問いかけてくるのだと思っています。
※「王様ジャンケン」とは、一列に座って並ぶ子ども達と一人ひとりジャンケンをしていきます。勝ったら次の人に進めますが、負けたらその人と交代して、その人が座っている席(?)に座らなければなりません(つまり、次に行けるのは勝った人)。そして行きつく先は、1人高いところに席がある「王様の席」。「王様、よろしくお願いします」と深々頭を下げて、「最初はグー、ジャンケン ポン!!」とジャンケンをして、勝ったら勿論「王様交代!」。負けらた最初からやり直し。ひたすらジャンケンで勝ち進んで行かなければならない、というゲームです。
2022年度 4月2日(土)
今日が入園式でした。
今年の入園式について先生達に相談したところ、ナント「劇をやりましょうか」という提案を頂きました。内容は「新入園児の子ども達にアルアルの出来事を、私たち保育士が、どの様に関わっているのか⁉」という事を表現したい(お伝えしたい)との事でした。
企画や意図がとても斬新で面白かったので、早速「よろしくお願いします」とお願いしたところ、あっという間に配役やシチュエーションが決まっていき、年度末の忙しい業務の合間を縫って、僅か2回の練習で当日本番を迎えました(練習時間は併せて2時間あったでしょうか)。
そして当日は、流石保育士さん!!と言えるようなとても素晴らしい劇になりましたし、何よりも期待と不安の中で入園された保護者さまの安心感に少しでもつながる様な内容(ケース)を選んでいたのが、とても良かったと思いました。
併せて我々の『保育の関わり方』を伝えられたのも、良かったな~と思いました。
4月26日(火)
保育園に慣れていくのも素敵な事ですが、朝お母さんがいい~と泣くことも素敵な事のようにも思います。泣くのは、お母さんが『大好き』な証拠だと思うからです。
保育園は、年長さんで生まれてまだまだ6年しか経っていません。小さい子は言うに及びません。
大好きだから泣く。
「イヤだ!」ということを、我慢したらダメだと思います。
泣いていいんだ、泣くのが当たり前だよ。大人だって、泣きたい時があるんだよ。
泣いてもいいんだよ。
慣れるのも素敵な事だけど、泣くもの大事な事、素敵な事だと思っています。
8月25日
久しぶりに書いています。
新型コロナ対策でとても大変な夏になりました。もちろん季節外れの長雨・豪雨は脅威的でした。8月のこの時期にエアコンが必要のない事が驚きでした。
さて、子ども達はその間も元気いっぱいの様子でした。これについては、毎回書くことですが、元気いっぱいとしか書きようがありません。
そこに幸せを感じます。
9月9日
今日、今年最後のプール掃除となりました。
今年の夏は、暑い夏から始まって8月の半ばから急に梅雨の様な天気になり、長くプールに入ることが出来ませんでした。だけど、8月後半よりまたプール活動を再開することが出来ました。
コロナ禍の中にあって、感染症を防ぐという事も大事。だけど子ども達の体力をつけ、気持ちを解放させる事も大事なこと。
どちらか一方という事ではなくて、どちらも大事。バランスを取りながら、先生たちは子ども達と向き合っています。
今日でプールはおしまいです。また来年、お世話になります。
プールさん達(未満児用の桶も含めて)、今年もありがとうございました。
6月14日
久しぶりに書いています。5月から6月は各種総会や決算・登記の時期で、園長職になってから緊張感のある月になっています。
だからこそ、子ども達と会話するのは面白く、「ああ、この子の為に『あの仕事』をやっているんだよな~」と思い返しています。一つの仕事には色々な面があり、実に多面的な側面によって支えられていることを実感しています。
子どもと直接関係のある事ばかりを評価していた若かりし頃の未熟さを、今となっては恥ずかしさを通り越して、苦笑いと共に振り返る今日この頃です。
6月23日
「おもちゃが無いから今日は帰る!」。
今日、年中さんの二人から言われたセリフです。「そうか~、それは申し訳ないな~」という思いです。
ずっと以前、師から言われました。「施設の貧しさを忘れてはいけません」。
お家と比べれば、使えるものは限られている。遊びたいおもちゃやテレビもない。独り占めできる時間や空間もない。予算は限られ、全員分のおもちゃを買う事は出来ない…。
「おもちゃが無いから今日は帰る!」。
カバンを背負いながら言う二人の姿に、師の言葉を思い返しました。「そうか~ごめんね~。そうだよね~」としか言葉は出ず、申し訳ないな~という思いで一杯になりました。
5月7日(金)
年中さんに本を読みました。昨日もそうでしたが、お昼寝前に読みました。寝たくなったら寝ていいよ、と紙芝居3冊を含めて何冊も持っていき(しかも長い文章のある本ばかりを)読みました。長いと、眠くなるかな、と思ってです。
紙芝居3冊と絵本を2冊読んだ頃に、第1便で眠たくなった子が寝に行きました。(眠くなったら寝ていいよ、と伝えていました)。結局、最後まで残りの4冊を読み上げるまで我慢した様子で、残りの子はバタンと寝た様子でした。
今日は雨模様で、外遊びが出来なかったからでしょう。本を読むときも精一杯の子ども達で、面白いな~と思いました。
4月23日
今朝、お母さんがいい~と言って泣いている子がいました。
「先生がいいんだろうけど、1回だけ抱っこさせて!」とお願いして抱っこをさせてもらいました。
「お母さんがよかったんだろう」と聞けば、肩越しに「うん」と小さく頷きます。すると、近くの子が「どうしたの?」とやって来ます。「今日はお母さんがよかったんだって」といえば、「私もね…」と話し始めます。
今度は違う子に「お母さんがいい日もあるよね」と聞けば「あるよ」と答えます。「じゃあ、泣いている人の気持ちもわかるでしょう」と聞けば「わかるよ」と答えます。それを肩越して聞いていたのでしょう。「お友だちもそうだったんだって。…よかったね」といえば、又小さく頷いています。
私は、この子ども達からの何気ない「どうしたの」という問いかけが好きです。どんなに小さい子でも「わかって」敢えて聞いているんだと思っています。「お母さんがいい」という気持ちに、子どもなりに呼応しているから、わかるから、「どうしたの」と敢えて聞いているんだと思っています。
私もそうだった、という思いがそこに感じられるから、「どうしたの」と聞いてくる子どもたちの言葉に、何とも言えない人間としての「さりげないやさしさ」を感じます。
私もそういう人間になりたい、と願います。
2021(r3)年度 4月7日
本年度もコロナの関係もあり、入園式よりも園児が慣れることを現場として優先しました。
3歳以上児の新入園児はともかく、2歳未満児の新入園児さんたちは今日から「慣らし保育」が一段階を超えていきました。少しずつ慣れていくしかないけれど、先生たちが一番気にかけている事だから、きっとその事は伝わる事だと思っています。
「大丈夫、ここは安心できる場所」と。
4月13日
新しい未満児園庭が完成して、2週間が経ちました。先生たちと願う園庭について、4つのグループに分かれて話し合い、プレゼンする中で基本的な構想が出来上がりました。
予算の関係もあり、全部を叶える事は出来なかったのですが、それでも子ども達の一番傍にいて、子ども達の遊ぶ姿に一番触れている先生たちの意見こそ、子どもの遊ぶ環境を整えるに際して一番ふさわしい意見だなあと、2週間経って遊ぶ子ども達の姿を見て改めて思う事でした。
年長・年中・年少の子ども達も喜んで遊んでいます。ありがたい事です。
1月27日
今日は年長組の子ども達の素敵なところを見せて頂きました。お友だちがみんなの前で発表をするのですが、その中の一人の子が
言いたいけど緊張してしまって、中々言葉になって自分の思いが出てい来ない。だけどじっと頑張って自分の言葉を探している。
その様子が分かるのか、クラスの子ども達も「そういうのわかるよ」「恥ずかしい気持ちわかるよ」と言って
みんな黙ってまっていてくれました。4~5分経ったでしょうか、ようやく「きつねさんはやさしいと思う。」
「だって、嫌いなはちみつを食べたから」 (絵本「ともだちや」をご参照下さい)
その感想に驚き、その子の見ている眼差しのやさしさに感動しました。
そして何よりも嬉しく、感動したのが「置いてけぼりにしなかった」、(言葉が出るまで)待っていてくれたクラスのお友だちでした。
5分間言葉を待つのは大変な事だと思います。待っていてくれたお友だちの姿に、
担任の先生と過ごした1年間が見えてくる思いがしました。
10月14日
午前中、運動会ごっこを園庭で楽しんでいる様子が見えました。園庭の真ん中で年長と年中組の子ども達が、かけっこして遊んでいます。その周りで3歳組と2歳未満児の子ども達が自由に遊んでいます。ブランコしたり、三輪車に乗ったり、かけっこしたり…好きな事をやって遊んでいます。
園児も、先生も、みんなが遊んでいるその様子が嬉しくて、その日は幸せな思いに浸ることが出来ました。
10月20日
年長さんの太鼓の練習を見ました。とても真剣にやっている様子が伺えました。音楽の名の通り、音が揃ったら楽しいだろうし、ひょっとしたらみんなで作る初めてのものかもしれません。運動会が楽しみですね、年長さん。
10月21日
当園は保育目標として「自主性・意欲・思いやり・集中力」を育てる事を第一に考えています。当初その保育目標は園児のみが対象でしたが、ある日の事、それではダメだという事に気が付きました。
実際に保育をやっている先生方の「主体性」こそ、まずはその入り口だったことに気が付き、今までの園長としてやってきた仕事の数々を反省しました。
園児の「自主性・意欲・思いやり・集中力」を本当に育てようと思うならば、先生たちの「やりたい・したい」保育の実現こそ園長の最優先課題!と目下試行錯誤や空回りをしながら、そして先生たちの意見・希望を伺いながら園長の仕事を見直しています。
8月6日 2‐①
私が以前管理していた旧HPはほぼ放置状態だった為、見るに見かねて先生たちがリニューアルしてくれました。ありがとうございました!
園の紹介だけでなく、当園の保育が伝わるようなHPになったことに特に感謝しています!今後も更新される情報をどうか☑頂けたらと願います。
8月18日 2‐②
むか~し昔に出逢った言葉で、保育の道に突っ走っていきました。
「クラスの隅っこで、泣いている子はいませんか?自己発揮が出来ていない大人しい子はいませんか?さびしい子はいませんか?かみつく子はいませんか?遊べない子はいませんか?そういう子に『遊ぼう』というのがあなたたち保育者の役目でしょう。」
そういう人に私はなりたい、と思ったのが最初のきっかけでした。
8月18日 2‐③
だけど保育の道は厳しく、あの時もそして今も失敗ばかりです。トライアンドエラーと思いたいのですが、若いころと違って自分のエラーに耐え切れずに、トライという言葉が虚しく響く時もあります。
それでも、そんな時ほど最初の言葉を思い出すようにしています。それが私のひかり(光)です。それがくじけそうになる私を導こうとしています。
8月19日 1‐①
昔を知っている先生たちがこの部屋の名前を付けてくれました。
ちょうど突っ走っていた頃です。あの時は、こけても、すべっても、泥だらけになっても平気でした。文字通り失敗を失敗と思う暇も無い位、ただただ遮二無二保育に、子ども達に突っ走っていました。
8月19日 1‐②
だけどそれが出来る時は限られていました。永遠に出来ると思っていたその姿は、あの時だけの貴重な姿・時間だったことは、年を重ねてみてわかりました。みんな年を重ねれば、体力は変わってくるし、周囲も変わるし、求められる役割も変わってきます。
8月19日 1‐③
あき兄ちゃんという響きは私にとって保育の原点であり、失敗することが多く、へこむ事ばかりの私にとっては、忘れてはならない大事な思い出となっています。そしてあの時の私が今の私を見つめています。ニカッとしながら。
次回からは、本題である園での様子や子ども達の姿・声をお届けしたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。